吹き抜け階段とは?メリット・デメリットと後悔しないためのポイントを解説
こんにちは!
愛知県西部エリアを中心に、名古屋市・三重県・岐阜県で、快適でお洒落な家づくりをしているジョイナスホームです。
現代の家づくりにおいて人気の間取りの「吹き抜け階段」。
暗くなりがちな階段まわりが明るくなり、2階と1階のつながりも感じられるようになるため、採用を検討する方も多いと思います。
一方で、「寒くなりそう」「音が気になりそう」と不安を感じている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、吹き抜け階段の特徴から、メリット・デメリット、後悔しないための設計のポイントまで、わかりやすく解説します。
実際の施工事例も紹介していますので、家づくりの参考にしてみてください。
そもそも「吹き抜け階段」とは?
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吹き抜け階段とは、階段まわりを吹き抜け空間、つまり床から天井まで遮るものがない空間として設計した階段のことです。
現代では非常に人気の高い間取りで、縦に大きな広がりが生まれることや、家族のつながりにも良い影響を与えることなどから、幅広い世代の家づくりで採用されています。
リビング階段・普通の吹き抜け空間との違い
吹き抜け階段と似たデザインとして「リビング階段」、そして「吹き抜け空間」があります。
リビング階段は、リビングの中に階段が配置されている間取りのことです。吹き抜けになっているかどうかは関係なく、階段がリビングを通って2階へつながっていればリビング階段と呼びます。
一方で吹き抜けは、1階と2階の床の一部をなくして、縦方向に空間をつなげた構造のことです。ここに階段を設置すれば「吹き抜け階段」となります。
また、吹き抜け空間自体はリビング以外の場所、たとえば玄関や廊下などに設けられることも少なくありません。「明かりを多く取り入れたい」「開放感を演出したい」という場所に採用されやすい構造といえるでしょう。
吹き抜け階段の主な形状
吹き抜け階段には、いくつかの形状があります。デザインや使いやすさ、建築費用なども異なるため、暮らしのイメージと予算に合わせて選ぶことが大切です。
ボックス階段
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ボックス階段は、側面が壁や板で覆われた一般的な階段です。踏み板と蹴込み板もしっかりと組まれており、安定感があります。
また、ボックス階段はもっともオーソドックスなデザインの階段のため、建売住宅でも多く採用されています。壁に覆われていることからやや暗い印象になりがちですが、その分、壁面に装飾を加えることができたり、手すりからの転落が少なかったりと、壁に囲まれることのメリットもあります。
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また、ボックス階段であっても形状に工夫を加えることで、華やかな印象になります。安全性と見た目を両立したい場合に、おすすめの階段です。
オープン階段
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オープン階段とは蹴込み板や壁などがなく、骨組み部分のみで構成されたタイプの階段のことを指します。
踏み板や手すりの間から光が通り抜けるため、軽やかで抜け感があるのが、オープン階段の大きな魅力です。閉塞感のないデザインであることから、リビング階段として採用されることが多い傾向にあります。
また、側面の板をジグザグにする「イナズマ階段」や側面の板がなく階段が宙に浮いているように見える「片持ち階段」などのオープン階段も、多く選ばれています。
螺旋階段
螺旋階段は、中心の柱を軸にしてらせん状に段が続く階段です。コンパクトな設置面積でありながら、デザインの存在感が強く、空間のアクセントになります。
一方で、構造が複雑なため建築費用は高額になりがち。さらに、大きな家具の搬入がしにくかったり、使い勝手に慣れが必要だったりする面もあります。
吹き抜け階段のメリット
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吹き抜け階段には、暮らしを豊かにするさまざまなメリットがあります。ここからは、吹き抜け階段ならではの強みを見ていきましょう。
階段空間に開放感が生まれる
吹き抜け階段のもっとも大きな魅力は、縦方向の広がりによって生まれる開放感です。
低い天井に覆われた階段と比べると、視線が上下に抜けやすいため、実際の床面積以上に空間が広く感じられます。コンパクトな住まいや開放感を損ないたくないリビング階段に、ぴったりの構造です。
光・風を取り入れやすくなる
吹き抜け階段は、高い位置に窓を設けることができます。
高窓から差し込む自然光は部屋の奥まで届きやすいため、階段全体はもちろん、階段と繋がるリビングや廊下も明るい印象になります。
また、上下の空間がつながっているため、2階と1階、それぞれの空気が流れやすくなります。空気が循環することは、空間を快適に保つ上で欠かせないポイントです。
家族の気配を感じやすくコミュニケーションも取りやすくなる
吹き抜け階段は1階と2階の隔たりが少ないことから、それぞれの階にいても、お互いの気配を感じられます。
個室やリビングで各々好きなことをしている間も、何となく家族がそばにいることを感じられる暮らしができるのは、吹き抜け階段がある家ならではの魅力。
また、吹き抜け階段なら別の階の家族に声かけもしやすくなります。たとえば、1階のリビングから親が「ごはんだよ」と呼びかければ2階の子ども部屋まで声が届きますし、逆に2階から親を呼ぶ声も、下まで聞こえやすくなります。
わざわざ階段を上り下りしなくてもコミュニケーションが取れるのは、忙しい日常の中でうれしいポイントです。
階段周りのインテリア性がアップ
吹き抜け階段は、階段部分に天井のあるタイプとは違い、それ自体が開放的でおしゃれな印象を持っています。階段周りが明るくなることで、廊下やリビングも開けた印象になります。
さらに、吹き抜けと相性の良いスケルトン階段は、デザインによっては意匠性が高く、リビングの中でひときわ目を引くアクセントになります。
吹き抜け階段のデメリット
吹き抜け階段は魅力的な反面、事前に知っておきたいデメリットもあります。しっかり把握した上で、設計に活かしていきましょう。
においや音が伝わりやすくなる
空間がつながっているということは、においや音も違う階へ伝わりやすくなるということ。
キッチンの調理のにおいが2階の子ども部屋まで届いたり、逆に2階のテレビの音や会話が1階に筒抜けになったりすることがあります。家族の生活スタイルによっては、気になる場面が出てくるかもしれません。
冷暖房効率への不安が生じる
1階と2階がつながっているため空気が流れやすい点は、吹き抜け階段のメリットですが、デメリットにもなり得る部分です。
暖かい空気は上に逃げやすい性質を持っているため、リビングに吹き抜け階段を設置している場合、リビング空間が暖まりにくく感じるかもしれません。また、夏のエアコンも同様に、2階と1階を隔てるものがないことから、リビングがなかなか涼しくならないことも考えられます。
対策として有効なのが、全館空調の導入です。家全体を一定の温度に保てるため、吹き抜けがあっても快適な室温をキープしやすくなります。また、シーリングファンで空気を循環させるのも効果的です。
照明・窓の掃除が手間
吹き抜け階段に設けた窓や照明は、高い位置にあることから、掃除やメンテナンスの際に脚立や専門業者が必要になる可能性があります。
設計の段階でメンテナンスのしやすさを考慮しておくと、暮らし始めてからのストレスを減らすことができます。
イメージチェンジがしにくい
吹き抜け階段の壁紙の張り替えや、照明・ロールスクリーンなどの交換は高所作業になります。
高所作業は通常の張り替え・交換よりも費用が高くなりやすいことから、気軽には実施しにくいかもしれません。
吹き抜け階段で後悔しないためのポイント
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吹き抜け階段を取り入れてから「こんなはずじゃなかった」と感じることがないよう、設計時に押さえておきたいポイントも見ておきましょう。
寒さ・暑さ対策を取り入れる
冷暖房効率の低下を防ぐためには、あらかじめ対策を計画に組み込んでおくことが大切です。
全館空調やシーリングファンの導入はもちろん、高断熱・高気密の設計を組み合わせることで、吹き抜けがあっても快適な環境を実現できます。
また、夏の日差しが強い時間帯は南向きの高窓にロールスクリーンを閉めるなど、日射しをコントロールする工夫も取り入れると良いでしょう。
吹き抜け空間を華やかにするアイデアを取り入れる
吹き抜け階段は、それだけでも明るくて開放的な魅力があります。しかし「なんだかありきたりかも…」と感じてしまうこともあるかもしれません。
吹き抜け階段を「お気に入りの場所」にするために、デザイン性にもこだわってみましょう。
たとえば、アイアンの手すりに合わせて蹴込み部分をブラック・踏み板を木材にすると、モダンで引き締まった印象になります。また、吹き抜け部分の天井クロスだけ色を変えてアクセントにし、吹き抜けの存在感を際立たせるのも良い方法です。
照明や壁面にアートを飾るなど、後から少しずつ装飾を加えていくのもいいでしょう。
吹き抜け階段は家の中でもひときわ存在感のある場所。その魅力が引き立つように、設計の段階からいろいろとアイデアを膨らませてみてください。
窓の位置・形状は入念な計画を
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吹き抜け階段に設置する高窓は、採光や通風に大きく影響するため、位置・形状・サイズをしっかりと検討することが大切です。
また、日差しや風の入り方だけでなく、外から見えてしまう景色、そして掃除や開閉のしやすさなど、複数の視点から計画を立てておきましょう。
信頼できる工務店に相談しながら、暮らしに合った窓の計画を一緒に考えてもらうのがおすすめです。
「メンテナンス負担の少なさ」を考慮する
長く付き合っていく空間だからこそ、メンテナンスのしやすさも設計のポイントになります。
電球はLEDなど交換頻度が少ないものを採用しておくと、高所での作業の機会を減らせます。ロールスクリーンも、できるだけ操作しやすいものを選んでおくと安心です。
何よりしっかり考えておくべきことは「安全対策」!
後悔しないためのポイントをさまざまな角度からお伝えしてきましたが、じつは吹き抜け階段を検討する際に最優先で考えておきたいのが「安全対策」です。
吹き抜け階段は開放感がある分、転落のリスクへの備えがとても重要になります。手すりの高さや隙間の間隔、階段幅や段差の高さ、手すりのつかみやすさなど、細かい部分まで確認しておきましょう。
特に小さなお子さまや高齢の家族がいるご家庭では、転落防止ネットや背の高い柵の設置も検討してみてください。
万が一のケガは、寒さや音の問題とは比べものにならないほど後悔につながります。安全への配慮を最優先に、吹き抜け階段の計画を進めましょう。
吹き抜け階段がある家の事例
ここからは、実際にジョイナスホームで手がけた、吹き抜け階段のある家の施工事例をご紹介します。それぞれ雰囲気や間取りの工夫が異なりますので、ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
事例1.白と黒のコントラストが美しいボックス階段
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ナチュラルな木の踏み板とブラックの蹴込み部分のコントラストが特徴の吹き抜け階段です。
高い位置と低い位置それぞれに小窓をいくつか設けていることで、光が階段全体に均等に日が入るように。窓から差し込む光と真っ白な壁が、階段まわりに明るさを与えています。
事例2.リビングに溶け込むオープン階段
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事例|24帖リビングを叶えた家
こちらはスケルトン仕様の階段がLDKのアクセントになっている事例です。吹き抜け上部に設けた高窓から光がたっぷり差し込み、広いリビング全体が明るく照らされています。
家具類が階段のカラーとテイストを合わせられている点も注目です。
事例3.木目天井とシーリングファンが映える吹き抜け空間
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吹き抜け部分の天井を木目デザインにし、白い壁とのコントラストが目を引く空間です。シーリングファンと複数のスポットライトが空間を引き締め、機能性とデザイン性を両立しています。
三方の高窓から光がたっぷり差し込む設計も、この事例のポイントです。
まとめ
吹き抜け階段は、開放感・採光・インテリア性など、暮らしを豊かにする要素がたくさん詰まった空間です。
一方で、冷暖房効率やメンテナンスのしやすさ、安全対策など、事前に考えておくべきことも少なくありません。
設計の段階でしっかりと対策を組み込んでおくことで、毎日気持ちよく過ごせる住まいに仕上がります。「吹き抜け階段を取り入れてみたい」と思ったら、ぜひ一度専門家に相談してみてください。
ジョイナスホームは、愛知・三重・岐阜で家づくりのお手伝いをしている工務店です。
私たちが大切にしているのは、「ずっと好きでいられる家」をつくること。趣味の時間や、家族との過ごす日々が豊かになる、そんな自分らしい暮らしを、一緒に叶える家づくりをしています。
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