冬の寒さ対策は、窓から!すぐにできる&家づくり時に取り入れたい方法11選

冬になると、「暖房をつけてもなかなか部屋が温まらない…」と感じることはありませんか?
実は、家の中の寒さの原因は「窓」にあることが多いのです。
そこでこの記事では、今すぐ試せる窓の寒さ対策と新築・リフォームで取り入れたい窓周りの寒さ対策の工夫をわかりやすく紹介します。
寒さ対策に「窓」が重要な理由

冬になると、どんなに暖房をつけても部屋がなかなか温まらない…その原因の多くは「窓」にあります。
熱の50%以上は窓から出入りしている
家の中でいちばん熱が逃げやすい場所は「窓」と言われています。
実際に大手窓メーカーである「YKK AP」の調査によると、冬の暖かい空気の約6割が窓から外へ逃げてしまうことも判明しています。

画像引用元:「YKK AP」公式サイト
つまり、どれだけ高性能な暖房を使っても、窓の断熱が不十分だとその熱がどんどん外へ出てしまうということ!
逆に言えば、「窓の寒さ対策」をしっかり行えば、家全体の暖かさをぐっと保ちやすくなるのです。
日々の快適性や家の寿命を守ることにもつながる

窓への寒さ対策は、結露の発生を抑えることにもつながります。
結露はカビやダニの原因となり、場合によってはアレルギーを引き起こしてしまうことも。健康被害だけでもハイリスクですが、その上、カビやダニが住まいの木の枠や壁を傷めてしまうことも少なくありません。
そのため、窓の寒さ対策は「快適に過ごすため」だけでなく、「家を長持ちさせるため」にもとても大切な要素なのです。
今あるお住まいでもこれから家を建てる方でも、まずは窓を意識してみること。それが、快適な住まいづくりの第一歩になります。
DIYでできる!窓の寒さ対策方法6選
寒さ対策と聞くと「リフォームしないと無理そう」と感じる方も多いですが、実は自分でできる工夫もたくさんあります。
ここでは、今日からできる手軽な方法を紹介します。
窓の隙間を埋める

冷たい空気は、窓枠の小さな隙間からも入ってきます。
そんなときに便利なのが「隙間テープ」です。窓枠に貼れる隙間テープはホームセンターやネット通販で購入ができ、手軽に窓の寒さ対策をしたい方にぴったりです。
最近では窓枠に馴染むデザインのものも多くインテリア性を損なう心配がない点も、嬉しいポイントです。
プラダンで簡易的な二重窓をつくる

プラダン(二重構造のプラスチック段ボール)」をコの字型にカットして窓枠にはめ込めば、簡易二重窓をつくれます。
窓枠にぴったりサイズにしておけば、テープで固定しなくても安定します。固定していないのでさっとどかすことも可能なため、窓の開閉時の手間もかかりません。
プチプチを窓に貼る

梱包用のプチプチ(気泡緩衝材)も断熱効果があります。設置方法は簡単で、窓のガラスやサッシ部分で、テープでプチプチを貼るだけ。
小窓サイズのプチプチであれば、100均で購入できる手軽さも魅力です。大きな窓に使用する場合は、ネット通販やホームセンターに売られている大判タイプを活用すると良いでしょう。
断熱ボードを設置する
窓の前に立てかけるだけの断熱ボードも、冬の窓の寒さ対策として有効です。プチプチや隙間テープなどと組み合わせて使うと、より高い効果を実感できますよ。
厚手のカーテンをかける

冬は裏地付きや厚手のカーテンに変えることで、窓から暖かな空気が逃げにくくなります。
さらに「リターン仕様」と呼ばれる、左右の端が窓側に折れ込むタイプを選ぶと、横からの冷気も入りにくくなります。
窓用断熱カバーを貼る
最近では、見た目もすっきりした窓用の断熱カバーも登場しています。
デザインが豊富で、中にはロールスクリーンのように上下に開閉できるタイプもあるので、使い勝手やインテリアに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
家づくりの際に取り入れたい窓の寒さ対策5選
これから家を建てる方やリフォームを検討している方は、工夫やDIYではなく、家づくりの段階から寒さ対策を取り入れておくと、今後の暮らしの快適性がぐんとアップします。
ここでは、設計段階で取り入れておきたい、冬でもあたたかく快適に過ごせる窓の防寒対策の方法を紹介します。
複層ガラスの設置

ガラスが2枚構造・3枚構造になっているになっている窓を「複層ガラス窓」と呼びます。
複層ガラスは、ガラスとガラスの間に空気の層がつくられています。「見えない壁」があるイメージで、外の空気が窓ガラスに触れても、部屋側のガラスには寒さが伝わりにくい構造です。
新築やリフォーム時に選べるなら、ペアガラス以上を選んでおくと安心です。
窓サッシを樹脂製 or アルミ樹脂複合タイプにする

現在、日本で流通している窓サッシの多くが、アルミ製です。
アルミサッシは安価ですが、熱を通しやすく、冬は外の冷たさが伝わってしまいます。氷のように冷たくなることもあり、室温との温度差でアルミサッシに結露が発生することも、珍しくありません。
窓の寒さ対策を検討するなら、樹脂製サッシ、もしくはアルミ樹脂複合サッシの導入がおすすめです。樹脂製サッシは外気の影響を受けにくいという特徴があり、窓周りがヒンヤリしたり、結露が発生したりといったリスクを減らすことができます。
アルミ樹脂複合サッシは、樹脂製サッシよりもコスパと耐久性の面で優れています。断熱性能や機能性も十分なため、「費用を抑えて窓の断熱性を高めたい」という方にぴったりです。
二重窓(内窓)を取り入れる

室内側にもう1枚窓を設ける「二重窓」は、窓の寒さ対策として高い効果を持つ方法です。窓の窓の間に、約5〜10cmほどの空気の層ができるため、外気の寒さが部屋に伝わりにくくなります。
「空気の層が寒さを防ぐなら、複層ガラスでも良いのでは?」と思うかもしれませんが、複層ガラスと比べると二重窓のほうが空気の層が厚いため、寒さ対策としてはより効果的!
ただし窓が2枚になることから、開閉時や掃除の手間が増えたり、部屋が少し狭くなったりする点は、押さえておきたいポイントです。
シャッター・雨戸を設置する

シャッターや雨戸を閉めておくことで、冷気の侵入を防ぎ、窓まわりの温度低下を抑えられます。
夏は日除け効果もあり、不在時の防犯対策や外の車の音などが部屋に入るのを防ぐこともできるので、主要な部屋には設置がおすすめです。
電動タイプを選べば、開け閉めもラクにできます。
窓の数を減らす

家の中に窓が多いと、日や風がたくさん入ります。部屋が明るくなり換気もしやすくなりますが、その分空気の出入り口が多いことで、家の防寒効果が下がってしまうことも。
断熱性能を高めたいなら、必要な採光や風通しを確保しつつ、窓の数や位置をしっかり検討することが大切です。
たとえば、北側の壁には小さめの窓を、南側には日差しを取り込める大きな窓を配置するなど、設計の工夫で快適性がぐんとアップします。
窓以外で対策をしておくべき部分

窓にしっかり寒さ対策した上で、別の場所にも暖かさを取り入れる工夫を施すと、より室内が快適になります。
たとえば、床にラグやカーペットを敷けば、フローリングの冷たさを軽減できます。扉の下部には隙間を防ぐシートなどを差し込むと、温かい空気が部屋から出ていくのを防げるでしょう。
家づくりの段階なら、断熱材をしっかり入れることや床暖房の導入、全館空調などを検討するのも良いかもしれません。
予算やライフスタイルによってベストな方法は異なってくるので、自分たちの暮らしの中で無理のない寒さ対策を選んでみてくださいね。
窓周りの寒さ対策は暮らしの快適性に直結する!
窓の断熱性を高めることで、暖房効率が上がり光熱費の節約にもつながります。
家族みんなが心地よく過ごせる冬の空間を、できる範囲で少しずつつくっていきましょう。
心地よく快適な家づくりをご検討中の方は、ぜひ私たちにご相談ください。
ジョイナスカンパニーは、愛知・三重・岐阜で家づくりのお手伝いをしている工務店です。
私たちが大切にしているのは、「ずっと好きでいられる家」をつくること。趣味の時間や、家族との過ごす日々が豊かになる。あなたの個性を、暮らしで叶える家づくりをサポートいたします。
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